2009年01月04日
路上詩人として-No.5
『路上復活!! ~突然、偶然メールが届いた~』
旅を終え、俺はまた書くことへの挑戦をしていた。
そして、9月23日。
俺はまたフリーマーケットへの出店を決めていた。
そこで前日、俺は会場近くの友人宅に泊めてもらうために四日市に向かっていた。
その時、一通のメールが届いた。
関西を中心に路上絵描きとして活動している三歳(さとし)さんからだった。
三歳さんとはインターネットを通し知り合った。
じゅんさんって三重県ですよね?
どうやら三重に向かっているらしい。
え!?三重来るの!?
俺も今、四日市向ってるんですけど。
あまりにも突然の知らせと偶然に驚いた。
俺は迷うことなく三歳さんと会うことにした。
もともと路上に出る気はなかったが、せっかくだからと思った。
待ち合わせ場所に向かうと、キャリーバッグとボストンバッグを持った人が一人駅の前に立っていた。
不思議なことにお互いすぐに気がついた。
挨拶をするととてもさわやかな印象を受けた。
インターネットで見ていた作品にピッタリな印象だった。
路上開始。
するとすぐにヤツはやってきた。
警察官の登場。まさにお決まりのパターン。
一時撤収し、夜また二人で繰り出した。
その頃にはもう警察官は帰っていて文句なしに活動することができた。
この日はなぜか気分が晴ればれとし清々しい気分だった。
そして、俺の路上復帰を祝うかのようにお客さんがじゃんじゃん足を止めてくれた。
学校帰りの女子高生
部活帰りの中学生
仕事帰りのサラリーマン、OL
たくさんの人が足を止めてくれた。
俺は完全に自信を取り戻し、かつての路上詩人じゅんとして堂々とそこに座っていることができた。
偶然のメールと三歳さんの存在によって見事路上復帰を果たすことができた。
9月23日、曇り。
俺はフリーマーケット出店のため桑名にいた。
この日は昨日の路上のおかげで朝から堂々と座っていることができた。
もちろんお客さんはたくさん来たし、
多くの笑顔とありがとうに出会うことができた。
この日、俺の前で一人の女性が涙を流した。
「一歩の勇気」
たった五文字の言葉で張り詰めていたものが切れたのだという。
言葉というものは不思議だ。
俺は改めてそう思った。
俺の書くたった一言の言葉で人の心が救われる。
いつも無力さに嘆いていた俺をそのことが支えてくれた。
活動を再開し、人前に出ることが増えていった。
多くの人から「ありがとう」をもらった。
多くの人の笑顔を見ることができた。
そうは言ってもちろんいいことばかりではなかった。
路上では酔っ払いにからまれたこともあったし。
ヤンキーやホストに茶化されたこともあった。
作品を蹴飛ばされたこともあった。
わざと踏みにじられたこともあった。
でも、「やる」と決めたあの日から
俺は変わっていた。
強くなったし優しくなった。
弱さを隠すこともなくなった。
今までプライドが邪魔してできなかったこともできるようになっていた。
守りたいモノ、譲れないモノが俺を大きくさせてくれた。
10月に入ると、ショッピングセンター内でのイベントへも参加できるようになっていた。
屋根があり、
雨が降っても濡れない。
風が吹いたって関係ない。
始めた当初では考えられなかった世界。
裏口から入り、スタッフが迎えに来ると、
荷物を運んでもらえる。
まるで有名人のような扱いを受けた。
そして、会場に入れば多くの人が俺を見て、
俺の言葉で笑顔になる。
最高の時間だった。
ステージでライブアートをしようものなら、
多くの人がステージに立つ俺だけを見つめ、拍手をくれた。
マイクも握れば反応があり。
ステージに上がればフラッシュの嵐。
初めての経験だった。
大勢のカメラが俺だけを追い、
一気にこっちへ向けられる。
記念撮影いいですか?
握手してもらってもいいですか?
なんてことも当たり前になっていった。
スター気分だった・・・・。
イベントの依頼がジャンジャン入り、
どこのイベントに行っても、確実に客が取れる。
そして、スタッフからはVIPな扱いが受けられる。
俺はそんな生活の中、
旅で見つけた自分自身が本当にやりたかったことを見失っていた。
路上詩人として、言葉を贈っている意味を忘れ、
路上詩人としての自分を大切にできなかった。
「路上詩人じゅん」という看板の上に胡坐をかいていた。
すでにその頃には、
活動は県内だけにとどまらず、
愛知や奈良、大阪にも足を伸ばすようになっていた。
2007年11月。
俺はここでまた新たな出逢いを果たす。
奈良で活動する路上詩人もーちゃんとの出会い。
もーちゃんとは同じイベントに出店することになり、
それからの仲だ。
イベント会場が奈良ということで、
会場へはもーちゃんの車で行くこととなった。
待ち合わせは早朝の奈良、榛原駅。
もーちゃんは爆音とともに現れた。
到底、詩人には見えない登場。
車はバリバリに改造され、黒のボディにフルスモーク。
そして、マフラーからは地響きが起こるほどの爆音。
しかも、車を降りてきてビックリ。
背は俺よりも高く、アフロヘアー。
彼にはかなりの迫力と存在感があった。
挨拶を済ますと、車に乗り込み会場へと向かった。
会場は奈良学園前。
そこは高級住宅街に見え、
豪邸揃いの団地内にその会場はあった。
もーちゃんとは初対面とは思えないほど、
バッチリと気が合い、会場でも知り合いと思われていたほどだ。
お互い探り探りしながらも、
同じ路上詩人というところに通じるものを感じていた。
こうして俺ともーちゃんは出会った。
イベントは2日間あり、
1日目を終え夕飯にしようと思っていた頃、
もーちゃんに急用が入った。
もーちゃんは俺に遠慮していた。
行ってこい!!
俺なら大丈夫や!!
(後先考えてなかった)
そして、俺は途中で下してもらうこととなった。
場所は奈良県。
土地勘のない俺はさまよった。
ひたすら国道を歩き、
ダメもとで奈良に住む友人に電話をかけた。
偶然にも近くに友人がいた。
東京での時もそうだが、
なんという偶然!!
友人はそのあとバイト仲間との飲み会があるらしく、
とりあえず駅まで送ってもらうことになった。
駅に着くと、もうすでに家まで帰れる電車はなかった。
これは野宿か!?
諦めて、地下道を歩いていると歌声が聞こえてきた。
俺は聞こえてくる歌声を頼りに声のする方へ歩いた。
しばらく入っていくとそこには一人のミュージシャン。
歌を聴き、声をかけるタイミングを待った。
こんばんは。いいっすね。
俺は正直に感想を述べた。
ありがとう。
そこから会話が始まり、
俺もストリートをやっていることを伝えると、
すんなり打ち解けることができた。
「ストリート」という単語だけでつながった。
全国どこにいても路上は人をつなげてくれる。
終電を逃し、開き直っていた俺は
「近くのネットカフェまで送ってもらえませんか?」
と尋ねた。
すると意外にも
「雑魚寝でよかったらうち来る!?」
そんな返事が返ってきた。
願ってもない最高の返事だった。
迷うことなく、お言葉に甘えてお邪魔することにした。
外の寒さがウソのように部屋は暖かかった。
家に着いてからもいろいろ話をした。
路上を始めたきっかけや、
路上で歌を歌いながら旅をしていた時の話、
夢についての話などいろんな話を聞かせてもらった。
家に帰った時、
すでに1時ぐらいだったにも関わらず話は弾み、
気づいた時には3時を回っていた。
寝る時、秋も終りに近づき肌寒くなっていたにも関わらず
自分が使っていた毛布を一枚俺に貸してくれた。
毛布がいつもより暖かく感じた。
人って温かい。優しい。
それを肌で感じることができた。
翌日、またもーちゃんと合流し会場へ向かった。
2日目ということもあり、二人は一層仲良くなっていた。
イベント会場でお互いの作品を交換したり、コラボもした。
楽しかった。純粋に書くことが楽しいと思えた。
イベントも終了し、今度こそ二人で夕飯。
熱く語った。
お互いが路上を始めたきっかけや
今後の目標など熱く込み上げる思いを互いにぶつけ合った。
もーちゃんは本気だった。
書くことに誇りを持っていた。
俺はそんな純粋なもーちゃんの想いに触れ、
自分自身の恥ずかしい部分が鮮明に見えてきた。
電車の時間を気にしながら駅まで送ってもらい、
帰りにはガッチリと固い握手を交わし、肩を抱き合った。
また会おう!!
いつかまた一緒にやろうぜ!!
男臭さというか、
人間臭さのようなものを感じたと同時に、
俺はスター気取りだった自分を見つめ直すきっかけを与えられた。
路上を始めたきっかけ。
路上に座る意味。
言葉を書く意味。
たくさんのことを考えさせられた。
そして、また一つ成長することができた。
旅を終え、俺はまた書くことへの挑戦をしていた。
そして、9月23日。
俺はまたフリーマーケットへの出店を決めていた。
そこで前日、俺は会場近くの友人宅に泊めてもらうために四日市に向かっていた。
その時、一通のメールが届いた。
関西を中心に路上絵描きとして活動している三歳(さとし)さんからだった。
三歳さんとはインターネットを通し知り合った。
じゅんさんって三重県ですよね?
どうやら三重に向かっているらしい。
え!?三重来るの!?
俺も今、四日市向ってるんですけど。
あまりにも突然の知らせと偶然に驚いた。
俺は迷うことなく三歳さんと会うことにした。
もともと路上に出る気はなかったが、せっかくだからと思った。
待ち合わせ場所に向かうと、キャリーバッグとボストンバッグを持った人が一人駅の前に立っていた。
不思議なことにお互いすぐに気がついた。
挨拶をするととてもさわやかな印象を受けた。
インターネットで見ていた作品にピッタリな印象だった。
路上開始。
するとすぐにヤツはやってきた。
警察官の登場。まさにお決まりのパターン。
一時撤収し、夜また二人で繰り出した。
その頃にはもう警察官は帰っていて文句なしに活動することができた。
この日はなぜか気分が晴ればれとし清々しい気分だった。
そして、俺の路上復帰を祝うかのようにお客さんがじゃんじゃん足を止めてくれた。
学校帰りの女子高生
部活帰りの中学生
仕事帰りのサラリーマン、OL
たくさんの人が足を止めてくれた。
俺は完全に自信を取り戻し、かつての路上詩人じゅんとして堂々とそこに座っていることができた。
偶然のメールと三歳さんの存在によって見事路上復帰を果たすことができた。
9月23日、曇り。
俺はフリーマーケット出店のため桑名にいた。
この日は昨日の路上のおかげで朝から堂々と座っていることができた。
もちろんお客さんはたくさん来たし、
多くの笑顔とありがとうに出会うことができた。
この日、俺の前で一人の女性が涙を流した。
「一歩の勇気」
たった五文字の言葉で張り詰めていたものが切れたのだという。
言葉というものは不思議だ。
俺は改めてそう思った。
俺の書くたった一言の言葉で人の心が救われる。
いつも無力さに嘆いていた俺をそのことが支えてくれた。
活動を再開し、人前に出ることが増えていった。
多くの人から「ありがとう」をもらった。
多くの人の笑顔を見ることができた。
そうは言ってもちろんいいことばかりではなかった。
路上では酔っ払いにからまれたこともあったし。
ヤンキーやホストに茶化されたこともあった。
作品を蹴飛ばされたこともあった。
わざと踏みにじられたこともあった。
でも、「やる」と決めたあの日から
俺は変わっていた。
強くなったし優しくなった。
弱さを隠すこともなくなった。
今までプライドが邪魔してできなかったこともできるようになっていた。
守りたいモノ、譲れないモノが俺を大きくさせてくれた。
10月に入ると、ショッピングセンター内でのイベントへも参加できるようになっていた。
屋根があり、
雨が降っても濡れない。
風が吹いたって関係ない。
始めた当初では考えられなかった世界。
裏口から入り、スタッフが迎えに来ると、
荷物を運んでもらえる。
まるで有名人のような扱いを受けた。
そして、会場に入れば多くの人が俺を見て、
俺の言葉で笑顔になる。
最高の時間だった。
ステージでライブアートをしようものなら、
多くの人がステージに立つ俺だけを見つめ、拍手をくれた。
マイクも握れば反応があり。
ステージに上がればフラッシュの嵐。
初めての経験だった。
大勢のカメラが俺だけを追い、
一気にこっちへ向けられる。
記念撮影いいですか?
握手してもらってもいいですか?
なんてことも当たり前になっていった。
スター気分だった・・・・。
イベントの依頼がジャンジャン入り、
どこのイベントに行っても、確実に客が取れる。
そして、スタッフからはVIPな扱いが受けられる。
俺はそんな生活の中、
旅で見つけた自分自身が本当にやりたかったことを見失っていた。
路上詩人として、言葉を贈っている意味を忘れ、
路上詩人としての自分を大切にできなかった。
「路上詩人じゅん」という看板の上に胡坐をかいていた。
すでにその頃には、
活動は県内だけにとどまらず、
愛知や奈良、大阪にも足を伸ばすようになっていた。
2007年11月。
俺はここでまた新たな出逢いを果たす。
奈良で活動する路上詩人もーちゃんとの出会い。
もーちゃんとは同じイベントに出店することになり、
それからの仲だ。
イベント会場が奈良ということで、
会場へはもーちゃんの車で行くこととなった。
待ち合わせは早朝の奈良、榛原駅。
もーちゃんは爆音とともに現れた。
到底、詩人には見えない登場。
車はバリバリに改造され、黒のボディにフルスモーク。
そして、マフラーからは地響きが起こるほどの爆音。
しかも、車を降りてきてビックリ。
背は俺よりも高く、アフロヘアー。
彼にはかなりの迫力と存在感があった。
挨拶を済ますと、車に乗り込み会場へと向かった。
会場は奈良学園前。
そこは高級住宅街に見え、
豪邸揃いの団地内にその会場はあった。
もーちゃんとは初対面とは思えないほど、
バッチリと気が合い、会場でも知り合いと思われていたほどだ。
お互い探り探りしながらも、
同じ路上詩人というところに通じるものを感じていた。
こうして俺ともーちゃんは出会った。
イベントは2日間あり、
1日目を終え夕飯にしようと思っていた頃、
もーちゃんに急用が入った。
もーちゃんは俺に遠慮していた。
行ってこい!!
俺なら大丈夫や!!
(後先考えてなかった)
そして、俺は途中で下してもらうこととなった。
場所は奈良県。
土地勘のない俺はさまよった。
ひたすら国道を歩き、
ダメもとで奈良に住む友人に電話をかけた。
偶然にも近くに友人がいた。
東京での時もそうだが、
なんという偶然!!
友人はそのあとバイト仲間との飲み会があるらしく、
とりあえず駅まで送ってもらうことになった。
駅に着くと、もうすでに家まで帰れる電車はなかった。
これは野宿か!?
諦めて、地下道を歩いていると歌声が聞こえてきた。
俺は聞こえてくる歌声を頼りに声のする方へ歩いた。
しばらく入っていくとそこには一人のミュージシャン。
歌を聴き、声をかけるタイミングを待った。
こんばんは。いいっすね。
俺は正直に感想を述べた。
ありがとう。
そこから会話が始まり、
俺もストリートをやっていることを伝えると、
すんなり打ち解けることができた。
「ストリート」という単語だけでつながった。
全国どこにいても路上は人をつなげてくれる。
終電を逃し、開き直っていた俺は
「近くのネットカフェまで送ってもらえませんか?」
と尋ねた。
すると意外にも
「雑魚寝でよかったらうち来る!?」
そんな返事が返ってきた。
願ってもない最高の返事だった。
迷うことなく、お言葉に甘えてお邪魔することにした。
外の寒さがウソのように部屋は暖かかった。
家に着いてからもいろいろ話をした。
路上を始めたきっかけや、
路上で歌を歌いながら旅をしていた時の話、
夢についての話などいろんな話を聞かせてもらった。
家に帰った時、
すでに1時ぐらいだったにも関わらず話は弾み、
気づいた時には3時を回っていた。
寝る時、秋も終りに近づき肌寒くなっていたにも関わらず
自分が使っていた毛布を一枚俺に貸してくれた。
毛布がいつもより暖かく感じた。
人って温かい。優しい。
それを肌で感じることができた。
翌日、またもーちゃんと合流し会場へ向かった。
2日目ということもあり、二人は一層仲良くなっていた。
イベント会場でお互いの作品を交換したり、コラボもした。
楽しかった。純粋に書くことが楽しいと思えた。
イベントも終了し、今度こそ二人で夕飯。
熱く語った。
お互いが路上を始めたきっかけや
今後の目標など熱く込み上げる思いを互いにぶつけ合った。
もーちゃんは本気だった。
書くことに誇りを持っていた。
俺はそんな純粋なもーちゃんの想いに触れ、
自分自身の恥ずかしい部分が鮮明に見えてきた。
電車の時間を気にしながら駅まで送ってもらい、
帰りにはガッチリと固い握手を交わし、肩を抱き合った。
また会おう!!
いつかまた一緒にやろうぜ!!
男臭さというか、
人間臭さのようなものを感じたと同時に、
俺はスター気取りだった自分を見つめ直すきっかけを与えられた。
路上を始めたきっかけ。
路上に座る意味。
言葉を書く意味。
たくさんのことを考えさせられた。
そして、また一つ成長することができた。
Posted by じゅん at 17:36│Comments(2)
この記事へのコメント
今日、名古屋の名鉄の前に路上詩人さんがいましたよ。
黒い肌の外国の方が何か書いてもらっていました。
黒い肌の外国の方が何か書いてもらっていました。
Posted by YOU at 2009年01月04日 17:54
YOUさん>
本当ですか!!??
間琴さんかな^^??
たぶん知ってる人だと思います<笑>
本当ですか!!??
間琴さんかな^^??
たぶん知ってる人だと思います<笑>
Posted by じゅん at 2009年01月05日 02:33


